横山秀夫さんの小説「64」の映画化が決定。
主役を演じる佐藤浩市さんはじめ、
主要キャストの配役が発表されました。
小説「64」の映画化にあたり
「映像作品として優れたものに
昇華されることを願う」とコメントした
原作者の横山氏。
「このミステリーがすごい!」で年間1位を
獲得したこの警察小説がどのように
実写化されるのか?
あらすじやみどころなど徹底解剖します!
映画64のあらすじ
「半落ち」や「クライマーズ・ハイ」など
数々の話題作を手掛けた
横山秀夫氏が執筆した警察小説「64」。
昭和64年に起きた未解決の誘拐事件に
端を発した警察内部での出来事を
警務部広報室に所属する
広報官の目線から描いたミステリードラマです。
元刑事で現在は警察の警務部で広報官として働く主人公・三上義信。昭和64年、少女誘拐殺人事件・通称「ロクヨン」に刑事として捜査にあたっていた三上だが、事件は未解決のまま時効を迎える。そして平成14年、「ロクヨン」をなぞるかのような新たな事件が発生。今度は広報官として、三上は事件に真っ向から立ち向かうことになる。
未解決となった誘拐事件の
被害者家族とのかかわりや
事件にかかわった刑事たちの顛末など
さまざまな人間模様を交えながら
いくつかの大きなテーマに
迫っていく展開となります。
警察とマスコミの間にある確執や、
保身と出世ばかりを考える
警察内部の体質など、
さまざまな難題を目の当たりにした主人公が
自身の信念のもとに
二つの誘拐事件に挑む物語です。
映画は前篇、後篇の二部構成となっていて
2016年に順次公開予定となっています。
前編では加害者匿名報道を巡る、広報室と記者クラブとの確執の狭間で、三上が広報官として覚醒していく様が描かれ、後編では新たに発生した因縁の事件「ロクヨン」をなぞる誘拐事件に対し、かつては刑事として、今度は広報官として真っ向から立ち向かう三上の姿が描かれる。
映画64のキャストみどころは?ドラマとの違いも
映画「64」は主人公・三上を
佐藤浩市さんが演じます。
佐藤浩市さんは横山秀夫さん原作の
「逆転の夏」や「クライマーズ・ハイ」に
ドラマ出演の経験があります。
横山作品の映画出演は初となる佐藤さんは
並々ならぬ熱意を持って取り組んでいるようです。
(佐藤さんは)かねて「64 ロクヨン」への主演を熱望しており、「原作を読んだ時から大変な仕事になるという覚悟を決めなければ出来ない作品です。しかし自分がやりたい、やらなければいけないという演者の欲と必ず強い作品に出来るということを信じて、監督スタッフと共にぶつかりたいと思います」と強い思いを吐露。三上という男の人物像や演出法について、脚本段階から瀬々監督と意見をぶつけ合っているといい、並々ならぬ意欲で挑んでいる。
原作者である横山氏も、佐藤さんについて
「職業人として尊敬している」と言っていて
「原作と映画を切っても切れない関係に
して下さると信じています」と
コメントを寄せています。
また、主人公・三上の部下で
広報室係長・諏訪役には綾野剛さん。
同じく三上の部下で警察という男社会で
自分の仕事と向き合う女性広報官の
美雲役に榮倉奈々さん。
広報室と対立する記者クラブの
秋川役に瑛太さんと
今注目の若手俳優さんが目白押し!
かつて刑事だった三上の元上司・
松岡役に三浦友和さん、
ロクヨン事件の被害者家族を
永瀬正敏さん。
その他にも吉岡秀隆さんや仲村トオルさん、
夏川結衣さん、窪田正孝さんなど
ベテラン俳優から若手俳優まで
そうそうたるメンバーが出演します。
原作を読んだことがある方は
どなたがどの役を演じるのか興味津津ですね。
それぞれの役どころ全てに
意味と伏線があるストーリー展開に
目が離せなくなること間違いなしです。
また、映画に先駆けて2015年4月に
NHKでのドラマ放映が決定されました。
主演はあのピエール瀧さん。
NHKは「あまちゃん」の出演経験があり
最近ではあの「アナ雪」の“雪だるま”
オラフ役で注目を集めた俳優さんです。
ちなみにピエール瀧さんがこちらのドラマの
主役に抜擢された理由は
「昭和の顔だから」だそうです。
その他のキャストは木村佳乃さん、
新井浩文さん、永山絢斗さん、山本美月さん
萩原聖人さん、入山杏奈さんなど。
映画との配役の違いを
楽しむのもいいかもしれませんね。
ドラマは5回完結となるそうなので
どのように物語が展開するかも
見どころの一つです。
映画64のモデルとなった事件は?
作者である横山氏は
過去に群馬県の上毛新聞社で
事件記者として活躍していた経歴があります。
小説「64」の元となった事件について、
インタビューなどでも、ご本人の口からは
一切語られていませんが
モデルとなった実際の事件があると言われています。
横山氏が記者をしていた1987年、
昭和62年に群馬県で起こった、
戦後唯一の未解決事件と言われる
身代金目的の誘拐事件です。
誘拐された5歳の男の子が
遺体で発見されるという
最悪の結末を迎えたこの事件は
2002年に残念ながら時効を迎えてしまいました。
この事件は当時から
多くの謎と影を落としていました。
現場にいた刑事が早々に
自宅電話の逆探知体制を解除したり
誘拐された男の子が父親と
電話越しに会話をした時に
「おまわりさんといっしょにかえるよ」と
言ったことなどから
警察内部の犯行ではと
言われていたのです。
こちらの実際の事件で起こったいくつかの謎は
少し形を変えて「64」の物語内でも
描かれているようです。
当時は記者の立場だった横山氏は、
恐らく警察の広報と激しく対立したことが
予測できます。
一体どのような気持ちでこの「64」を
執筆したのでしょうか。
昭和64年という年は
実際には7日間しか
存在しない年でした。
「平成」の波におされ
その存在が薄れてしまった7日間と、
次々と新たに起こる事件の影で
真実を明らかにされることのなかった
悲しい事件。
両者を引き合わせることによって、
語られることのなかった何かを
横山氏が万感の思いで
訴えているように思えてならないのが
この「64」という作品です。
この小説を読んで、映画を見て
人々は何を思うのでしょうか。
映画「64」は2016年に
東宝系にて公開予定です。
Thank you for coming today.
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